立命館大学理工学部建築都市デザイン学科2023年度 卒業設計展 On-Line Ritsumeikan University Department of Architecture & Urban Design Thesis Design On-Line Exhibition

撫養の再興 Revival of Muya

清水優真 Yuma SHIMIZU

作品コンセプト

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少子高齢化に並行して、都市部への一極集中による人口流出の問題も加速している。これらの状況下においての地方都市は、都市としての活力が衰え、景観や文化を維持することが難しくなり、また無秩序な開発などによってその場所のアイデンティティが失われ、日本全国どこにでもあるありきたりな風景に均一化される現状にある。長い間培われてきた根源的な街の活力が失われることに加え、人と場所の関係性が希薄化することにより、転出した人にとっての地元における自分自身の居場所を認識することが難しくなり、さらに人口流出の課題が深刻化している事態である。そこで地方都市としての活力を取り戻し、場所性を意識した転出した人にとって自分の居場所を認識できる「どこにでもないまち」を作り出すことで人口流出の課題解決に寄与する建築の提案を行う。

The problem of mouth leakage is also accelerating. Under these circumstances, the provincial cities have lost their vitality as cities, it has become difficult to maintain their landscapes and culture, and their identity has been lost due to disorderly development. Therefore, we will propose architecture that contributes to solving the problem of population outflow by restoring the vitality of a local city and creating a “nowhere town” where people who have moved out can recognize their own place.