還る京甍 Reconsidering Japanese roof tiles at Kyoto
藤木大真 Hiromasa FUJIKI
作品コンセプト
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工業化に伴い失われた自然の中での瓦作りの文化を再興することで、瓦を文化財としてではなく生かして遺してゆく場を提案する。
半世紀前までは瓦の焼成は達磨窯を使用いたが、1960年頃からの工業化と、公害対策基本法により、ガス窯を使用するようになり現在に至る。この達磨窯は、屋外に土を盛って作り、雨にさらされることで焼成時に窯に入る亀裂を修復し、焼成の数を重ね窯が小さくなると、また土を盛られ、というように自然とともに存在し、瓦づくりを支えていた。これは窯だけのことではなく、瓦作りそのものに通ずるのではないだろうか。
大量生産の為に工業化した瓦の文化をもう一度自然の中へ還すことで、瓦の魅力を顕在化し、1400年以上繋いできた歴史を未来へ繋げてゆく為の場を提案する。
By reviving the culture of roof tile making in nature that was lost due to industrialization, we will leave the tiles alive, not as cultural assets.
By returning the culture of roof tiles that have been industrialized for mass production to nature again, we will clarify the charm of roof tiles and propose a place to connect the history that has been connected for more than 1400 years to the future.